下衆な話題ばかりではなくこういう話も気が向いたら書いていきます。

「どうしてそんなに可愛いんですか」

「好き!畜生!好きだ!くそっ!」

大層恥ずかしいので好きな女性に好きと目を合わせて言うことが出来ない。そこで愛を囁くときはいつも敬語を使ったり、キレ口調にしてみたりして恥ずかしさを紛らわすのですが、そこにロマンスは存在しないので受けての女性達はどう思ったのだろうと一人の夜に考えるのです。

ふざけていれば大丈夫なので「君に酔っちゃったな」ですとか「瞳にお星様を閉じ込めちゃったの?」なんて臭い台詞はぽんぽんと出るのですが、どうにも真面目になって好きと言えない。結局、お付き合いした女性たちには最後まで目を合わせて好きとは言えませんでした。今でもそれを後悔している。

もう後悔したくないから杏さゆりにはちゃんと目をあわせて言うようにしているのだけれど、はんのうがない、ただのしかばねのようだ。