折りたたみ自転車を買った。折りたためることに対した利便性を感じないのだが、興味本位である。あと値段が安かった。

買ってすぐに後悔する。乗っている途中で半分にならないか怖くてしょうがないのだ。ここが物作りの国日本であることは分かっている。しかし根っからの小心者の僕にはどこの星に生まれてきたなんてことは関係なくただただ怖いものであった。余談であるが、一昨年、夢の国の海物語の方に行ったとき僕の口を支配したのは「死ぬ・・・・」であった。二番は「さみいいいいい!!!!」。怖くて歯を食いしばりまくってたら次の日までこめかみが痛かった。結局のところどこまでも小心者なのである。

ただ自転車に関しては克服した。頭の中にプロジェクトX風のナレーションを囁かせるとこれが何か怖くなくなるのだ。

「負けてたまるか。絶対に越えてやろう。俺たちの力を世界にみせつけてやるんだ。」

「事業部に男達の掛け声がこだました」

まあ、路肩の段差を越える時なんですけど。

こうして僕は苦難を乗り越えて今ここにいる。自転車から降りた後はいつも中島みゆきのテールライトが頭の中で流れる副作用。そして自転車に乗ったにしては尋常じゃない疲れを抱えているけれども、まあ、いいだろう。

問題は僕がまだディズニーシーのトラウマを克服していないことだ。一緒にいってくれる人。いいや。白黒つけたい性分なんだ。

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